SQ-38FD再生計画II
38FDを再生したのがとても楽しい思い出になりました。これに味をしめてもう一度作ってみたいと思い始めました。2度も同じことをするのは愚かなことかもしれませんが、運がいいのか悪いのかまたヤフオクで同じようなジャンクのアンプケースが売りに出ていました。自分を抑えることができずにまた落札してしまいました。最初の38FDと同じプロセスをもう一度行いました。トランスについてですが、前回は春日無線さんで特注品をまいてもらったのですが今回はオールタンゴでやってみようと思います。前回の時にも一応候補としたMX-205にしました。プリアンプのヒーターはDC点火が基本ですが、少しだけ実験をやってみました。3端子レギュレーターでマイナス6.3Vを作るのですが、ICでDCを作ると立ち上がりが早いので真空管のヒーターが低温の状態では大きなラッシュカレントが流れてしまい、寿命を短くしてしまう可能性があるという記事をどこかで読んだことがありましたので、積分回路を使い立ち上がりを約1秒くらいにしてみました。これがどの程度意味があるかはわかりませんが遊びでやりました。設計した回路図はここにあります。素人が設計したものですので、この回路を試されて起こった事故につきましては自己責任でお願いいたします。 電源回路はこちら メインアンプの回路はこちら

プリアンプはコンデンサーを取り換えました。EQ回路はオリジナルのままにしました。配線は前回とほぼ同じになりました。メインアンプは全段差動増幅としました。これも前回と同じです。この写真は遅延回路のクローズアップです。立ち上がりを測定しましたがほぼ一秒で立ち上がっており積分回路は正常に動作しているようです。



トランスをすべてタンゴでそろえてみました。ウッドケースに格納されているので中が見えないのが残念です。今回はウッドケースの状態が少し良くなかったのでエポキシ系のパテで損傷個所を埋めました。さらにペーパーをかけて平らにしてからウレタン塗装(黒)を施しました。スプレー缶を結局2本も使いました。十分に乾燥させたのち400番の耐水性ペーパーで磨きある程度平らにし、1200番の耐水性でさらに磨きました。その後意地になってコンパウンドで丹念に磨いていきました。いわゆるピアノフィニッシュです。素人がやるのは大変ですが、まあまあの仕上がりです。CDをききながらしばらくエージングしました。最初に作ったものとそん色のないものが出来上がりました。半年くらい音楽を楽しんだ後、十分動作が安定であることを確認してヤフオクで売りました。部品代は十分に回収できました。楽しい作業をした分が儲けということになるのでしょうか。その時に落札してくださったNさんとはその後音楽のことやオーディオのことで仲良くなりました。

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