0.01μFのものはGeneral Instrument社(米国、現在は発展的にVishey社に引き継がれている)のものをeBayで購入しました。0.22μF/200VのものはSpragueの有名なVitaminQです。400Vのものはロシヤ製です。0.1と0.47μFはWest Cap社のものが手に入りました。ロシア製はちょっと異質な気がします。West CapかVitaminQが手に入ればそちらにしようと思っています。とりあえず容量を測定しました。なんとかなり正確でした。10%以内の誤差とうたわれていますが、さらに高精度だと言えます。
バンブリビーの頃はパッケージに問題があったようです。容器の中にオイルを含浸した紙を閉じ込めるのですが、電極からのリード線を取り出すところからリークし、オイルが蒸発し、また空気中の水分がコンデンサー内部に侵入し、性能を劣化させたということが考えられます。その後、ハーメチックシールという技術が導入され、パッケージ内からリード線を外に出すときに強固な密閉が実現するようになったそうです。下の写真の部分がハーメチックの構造です。
バンブルビーの後期製品はMylarと呼ばれるポリエステルなどの化学製品の薄い膜(フィルム)と油を含浸した紙による2重構造の誘電体を容器の中に収めた構造のようです。Paper/mylar hybrid dielectric (Difilm)と呼ばれています。SpragueのBlack Beauty 160Pシリーズも同様な構造のようです。
今回はCRを取り付ける時間はありませんので、とりあえずここで打ち止めです。Difilm構造のコンデンサーとオイルキャップとに違いがあるかどうか、早く試したいです。前回完成したModel7と現在制作中のものを一緒に撮りました。