Marantz Model7 KCXII の作製
 ホームページを見てくださった方からモデル7を一台譲って欲しいとの申し出あがありましたので、12代目の作り途中のモデル7クローンにBlack Beautyのカップリングコンデンサーを実装し、実費でお譲りしてしまいました。お盆の頃に少し時間が取れましたので、お譲りするアンプの調整やエージングを行いました。以外と早く仕上がったので少し時間ができました。そこで、もう一台作ろうと思い立ちました。カップリングコンデンサーを全てオイルキャップにしてBlack Beautyと聞き比べをしたいという思いが再燃しました。モデル7の自作は苦しいので、すっぱりと終わりにしようと思っていたのに、考えていることと感情とは必ずしも一致しないみたいです。集めていたSpragueVitaminQやWest capをベースにカップリングコンデンサーを選択しました。以前に調達したものはこちらを参照してください。Model7クローンXII いつものように電源部分を作成しシャーシに取り付けてみました。ゲイン調整用のポットはアーレンブラッドレーのものが手に入りましたのでそれを装着しました。

メインボードにRCを取り付けました。いつもBlack Beautyを使っていましたので、鈍い銀色のコンデンサーは違和感を覚えます。どんな音色になるのでしょうか?

メインボードが完成しましたので、シャーシに取り付けてみました。

今回はここで時間切れとなりました。後はNFBの回路とフィルターおよびセレクターの配線が残っています。まだ完成までは少し時間がかかりそうです。早く完成して音の聞き比べをしたいと思います。今回は是非とも最後までたどり着きたいと思っております。

やっと完成しました。いつものように配線をしました。毎回のことですが、どこかで間違っているのではないかという疑心暗鬼と戦いながら進めていきました。

はやる心を抑えながら電源投入しました。ヒーター電圧が異常に高いです。これはおかしいと思いました。19V前後が適正ですが21Vくらいありました。詳しく見ていくとV5のバルブのヒーターが点灯していませんでした。今回はシルバニアの古いNOSの球を使ったのですが、ヒーター切れかと思い取り出して4番と5番の電気抵抗を測りました。ほぞゼロに近い値です。念のために大丈夫と思われる別の12AX7を挿してみても症状は同じです。ヒーターの配線の不具合だと思い丹念に電圧や導通のチェックを進めました。結局判明した不具合はV6の真空管の4番ピンの接触不良でした。図のように回路の半分が死んだ状態になっていました。V6は半分だけヒーターが生きていたのでちゃんとしてると判断ミスをしてしまい、余計な時間を撮ってしまいました。

長期保存しているとサビのようなものがピンの金属部分を多い接触不良が起きるようです。このような事例は初めてでした。ピカールという研磨剤を歯ブラシにつけてゴシゴシと磨いていきました。

写真の左側が長期保存の状態のもので、右側は研磨をしたものです。その後気になったのですべての真空管のピンをある程度磨くことにしました。その結果、ヒーターも正常な動作となりチェック完了となりました。ドキドキしながらメインシステムに接続して音出しをすることにしました。どんな音になるのか本当にワクワクとしました。

まずCDを鳴らします。予想通り澄んだ音が出てきました。左右のバランスを調べ、フィルターやトーン回路が動作しているか聴感上のチェックをしました。予想通りノイズもなく良い音で安定に動作していることがわかりました。次にPhonoです。ブーンというノイズが出るかどうか心配でしたが、全く静かなアンプとなっており、一安心です。さてレコードを聞いてみました。今回はバッハの無伴奏ソナタ・パルティータを聞きました。いつも聞いているものです。お気に入りのギドンクレーメルです。CDを聞いたときにも少し気になっていたのですが、レコードを聞いてさらにその思いが確信のようなものになりました。オイルキャップにすると音研ぎ澄まされるというか、贅肉がそがれるというのでしょうか?良い言葉で表現すると音の輪郭がシャープになるということです。悪い言葉で言うと音に棘があり体に突き刺さる感じです。最初に作ったモデル7のクローンを最初に聞いたときにも似たような体験をしました。オイルキャップにするともっとマイルドな音になるのではないかと思っていましたが、意に反しとてもシャープな感じです。これからエージングがかかるのでまた音が変わってくると思われますので、その変化を体験するのも楽しみです。またブラックビューティとの聴き比べを是非ともやりたいと思っておりますが、ここで時間切れとなりました。



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